薬剤師資格の合格率を合格基準とともにご紹介

薬剤師資格

難易度の高い国家資格といわれる薬剤師試験ですが、平成16年の薬剤師法改正で、原則は6年制学部、学科の卒業生しか試験を受けることができなくなりました。受験者が絞られた薬剤師資格ですが、合格率に変化はあったのでしょうか。直近の試験の合格率とともに、合格するための基準をご紹介します。

薬剤師資格の合格率

薬剤師資格の合格率は2024年の試験で68.43%です。2020年からの過去5年分を見ても69%前後のため、薬剤師資格の合格率は7割程度といえます。ただし新卒の合格率のみに絞ると2024年の試験で84.36%、過去5年を見ても85%前後の合格率となります。知識が新しい間に国家試験の合格までを目指すとスムーズに薬剤師資格が取れます。

また都道府県別に合格者の数を見ると、東京都が圧倒的に多くなっています。ただし、薬剤師資格の受験は6年制薬学課程を修めて卒業した者に限定されるため、6年制薬学部を持つ大学がなかったり、6年制薬学部を持つ大学に通いにくかったりする場所の合格者は多くはありません。試験は全国で同じ試験が実施されているため、住んでいる地域によって合格率が左右されることはないでしょう。

薬剤師資格の合格基準

薬剤師試験はマークシートで実施され、7科目から合計345問が出題されます。合格点は70%以上の正解ですが、各科目で30%以上の正解をしなければなりません。苦手分野を切り捨てたり、特定分野で点数を稼いだりといった形で合格を目指せないため、注意しましょう。完全相対基準を採用しているため、明確な合格点はその年によって変わります。

もう一つ注意したいのが禁忌肢です。合格基準に達していても、禁忌肢を基準以上に選択してしまっていると、不合格となります。公衆衛生に甚大な被害をおよぼすような内容や倫理的に誤った内容の選択肢が該当するといわれていますが、禁忌肢に関する詳細は公開されていません。どの問題が禁忌肢か、何問選択すると不合格になるのかなどの情報も公になっていませんが、問題の性質上、落ち着いて回答できれば選ばない選択肢といえます。禁忌肢だけに気をとられすぎず、合格点を取ることを目指せば問題ありません。

まとめ

6年制大学に在学中から、薬剤師資格を見すえて試験対策をしている方も多く、合格率は約70%弱となっています。試験制度や内容自体も変わっている場合があるため、受験を検討されている方は、厚生労働省の薬剤師国家試験のページを注意して確認するのがおすすめです。

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