厚生労働省の薬剤師資格の仕組みを知って手続き・活用する方法

薬剤師資格

薬剤師資格は厚生労働省によって実施されていますが、実際に厚生労働省の名前を見ることは少なく、薬剤師国家試験運営本部事務所など、専門の部署で手続きをします。しかし薬剤師資格にかかわる大事な情報は、厚生労働省のホームページ等で告知されます。試験合格後の申請手続きも厚生労働省に対して行わなければなりません。

ここでは薬剤師資格と厚生労働省のかかわりをお伝えします。

薬剤師国家試験は厚生労働省が実施

8月末頃に、薬剤師資格試験の実施が周知されます。大幅な試験制度改正がない限り、内容は毎年ほとんど同じです。制度改正がある場合も、事前に告知がなされ、この周知でまったく聞いていない内容が出ることはまれでしょう。そのため、念のため一通り目を通す程度の確認で構いません。

薬剤師資格試験が終わったあと、試験結果が発表されるのも厚生労働省のホームページです。合否の結果だけでなく、正答や合格者数の推移などさまざまな情報を参照できます。

さらに過去10年分ほどの過去問、答えも厚生労働省のホームページに載っています。必須問題や一般問題など、きちんと分かれて掲載されており、必須問題だけ確認することも可能です。参考書等を購入しなくても過去問が手に入るため、勉強の手助けとなるでしょう。

薬剤師免許の申請手続き

薬剤師資格に合格したあと、薬剤師として仕事をするには薬剤師免許の申請が必要です。申請とともに薬剤師名簿に登録されることで、薬剤師業務を行えるようになります。

申請先の窓口は、各都道府県の保健所等になるため、厚生労働省が管轄しているように感じないかもしれませんが、所管は厚生労働省です。住所の変更など薬剤師名簿に記載している内容に変更があったときや、免許の再交付を依頼するときも同様に、厚生労働省へ依頼します。申請書のフォーマットが厚生労働省のホームページに掲載されているため、一通り確認しておくといざというときに慌てません。

また、姓名で薬剤師を検索できるシステムである、薬剤師資格確認検索システムも厚生労働省が管理しています。薬剤師を雇いたい事業主は、有資格者かをこのサイトで検索することが多いです。薬剤師免許を申請したあと、自分が登録されているか、一度確認しておきましょう。何らかの事情で名前が出てこない場合もあるため、きちんと検索結果で自分の名前が出ることを見ておくと安心です。

薬剤師として登録した日付も表示されるため、転職の履歴書に資格取得日を記入する際にも使えます。

まとめ

資格試験だけでなく薬剤師制度の全般を担うのが厚生労働省です。厚生労働省のホームページには、今後の制度変更に関する情報などのように、仕事を続けていくうえで必要となる情報もたくさんあります。

一度資格を取得し日常業務に追われてしまうと、薬剤師資格そのものの情報を集める機会が減ってしまいがちですが、定期的なチェックをおすすめします。

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