薬剤師資格は国家資格であり、取得すると薬のプロとして認められる形になります。そのまま薬剤師として活躍する方はもちろん、一般企業に就職したり、公務員として働いたりする場合もあります。この記事では薬剤師資格の取り方をご紹介します。
薬剤師資格の取り方
薬剤師資格の国家試験を受けるためには、6年制薬系大学に入学し、卒業見込みを得ることが必要です。仮に国家試験にストレートで合格したとしても高校卒業から受験資格を得るまでに6年かかります。
この6年間、大学の講義を受けることがそのまま国家試験の受験対策につながるため、単位取得自体の難易度も上がっています。卒業見込みにたどり着くまでに留年するケースも珍しくありません。
残念ながら国家試験に落ちてしまった場合は翌年の合格を目指して、継続して勉強していきましょう。薬剤師資格は国家試験の受験回数や受験年齢に制限はありません。ただし医療技術が日々進歩し、新しい薬もどんどん出てくるなか、大学卒業から時間がたってしまうと、補うべき知識が多くなります。一度落ちてしまったからと間を空けずに、独学や予備校に通うなどして勉強を継続し、翌年には合格できるようにしましょう。
薬剤師資格を受験する際の注意点
薬剤師資格の試験は年に1回、例年2月に2日間の日程で行なわれます。大学6年目で卒業見込みとなった年に初めて受験が可能になる点は注意しましょう。試験はすべての都道府県で実施されるわけではなく、令和4年は9都道府県で実施されました。住んでいる場所によっては宿泊をともなう受験になる可能性があります。詳細な取り方は厚生労働省のホームページにも記載があるため、一度チェックしておくと安心です。
合格基準は必須問題で70%以上の得点かつ各科目で30%の得点が必要になります。切り捨てられる科目がないため、すべての科目をきちんと学習しなければなりません。
また薬剤師資格自体に年齢制限はありませんが、公務員薬剤師を目指す場合は公務員試験の年齢制限を気にしておく必要があります。国家公務員採用試験で30歳未満とされており、地方公務員も自治体によって年齢制限が課されている場合が多くなっています。
まとめ
受験資格を得るまでに時間のかかる薬剤師資格ですが、それだけ準備をするからこそ合格率が高いといえます。大学を卒業してから試験で苦労しないように着実に勉強を進めていきましょう。薬剤師資格の勉強は別の仕事やアルバイトなどと両立していくのが難しいほど、学習に時間を割かなければならないため、自分がどのようなキャリアで薬剤師になりたいかはしっかりと定めておきましょう。